子育てのイ・ロ・ハ(2)
平成15年10月2日(木)
己斐公民館で
子育てのイ・ロ・ハ(託児付き)の
第2回「こどもの健康管理できていますか?」

がありました。

講師:西区役所保健福祉課保健師
    桑原 英子さん


子どもの健康管理

(1)気になる症状の見分け方と手当て
 1 発熱
   ・生後6ヵ月未満
   ・ひどく期限が悪い
   ・ぐったりしている
   ・苦しそう
   ・けいれんが5分以上つづいた
   ・けいれんのあと意識が戻らない
   すぐお医者さんへ
   熱が高い時は脱水症状を防ぐために、
   湯冷ましなどを飲ませて
   水分の補給をする。汗をかいたら、
   時々からだをふいて清潔にし、
   ぬれた衣服はこまめに替える。

 2 発疹がでた
   診療時間にお医者さんへ
   症状がなくなっても、お医者さんの
   許可がでるまでは治療をつづける。
   発疹をいじったりひっかかないように
   気を付ける。

 3 下痢をしている
   下痢はだしきったほうがよい。
   下痢止めはあまり使用しない。
   下痢で水分が失われるので
   水分補給をこころがけ、
   お医者さんの診察を受ける。

 4 せきがでる
   保温と保湿。

 5 嘔吐
   ・ひどく期限が悪い
   ・高熱がある
   ・おしっこの量が少ない
   ・唇が乾いている
   ・ぐったりしている
   ・激しく泣く
   ・吐いたものが緑黄色
   ・おなかにしこりがある
   すぐお医者さんへ

(2)子どものかかりやすい病気
 1 はしか〈麻疹)
   かぜの症状、高い熱とともに
   発疹が出る。
   直接効く薬はないので、
   症状をやわらげる対症療法が
   中心。予防接種を受ける。
 2 風しん(三日ばしか
   軽い熱とともに発疹がでる。
   特別な手当てはなし。
   安静第一。予防接種を受ける。
 3 水ぼうそう(水痘)
   感染力が強く虫さされのような
   発疹ができる。
   かゆがって引っかくと
   二次感染することもあるので
   塗り薬を処方してもらい
   つめを短く切ってなるべく
   かきくずさないように。
   予防接種を受ける。
 4 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
   耳の下がはれて痛くなる。
   特効薬なく対症療法。
   はれがひどく痛むときは
   冷湿布をすると多少は
   楽になるよう。
 5 溶連箘感染症(しょうこう熱)
   高熱がでてのどが真っ赤に
   はれる。
   発熱している間は安静にして
   のどが痛ければ首を冷やして
   うがい。処方してもらった
   抗生物質は、症状がなくなっても
   最後まで飲みつづけることが大切。
 6 突発性発疹
   生まれてはじめての高熱のあと
   全身に細かな発疹ができる。
   予防接種や特効薬もないので、
   症状に合わせた治療を行う。
 7 嘔吐下痢症
   吐いて、下痢して
   ぐったりしてしまう。
   激しい下痢と嘔吐のため、
   脱水症状に気を付けて
   水分補給に気を配る。
 8 かぜ
   鼻水、せき、のどの痛みや発熱。
   一年中いつでも見られる病気。
   症状をやわらげる対症療法が中心。
 9 インフルエンザ
   高熱、重い症状が全身におこる。
   インフルエンザに効く薬はなく
   対症療法による手当て。
   高熱がでるので早目の受診が
   必要。

(3)予防
 1 予防接種を受けましょう。
 2 ふだんの生活でできる予防
   外から帰ったら
   ・手を洗う→石鹸をつけ流水で30秒。
   ・うがいをする。
   ・衣服の交換。
   外出時には、上にはおるものを持参。
   家にいるとき
   ・換気をする。
   ・冷暖房はほどほどに。
   ・湿度を保つ。
   ・栄養を十分に。
   ・戸外で運動を。